月経胎孕論と三神論を主張し、韓国基督教総連合会(韓基総)と大韓イエス教長老会(合同)で異端と決議された崔三更氏(光と塩教会牧師)が、17日から始まる第97回大韓イエス教長老会(統合)の定期総会で、自身の異端解除のために「セルフ(self)請願」という「小細工」を準備していると韓国紙Law & Churchが報じた。
崔氏が委員長を務める大韓イエス教長老会(統合)異端似非対策委員会は、総会を1週間後に控えた10日に緊急会議を開き、崔氏の三神論と月経胎孕論について何の問題もないと総会で裁決するよう請願する方針を決めた。さらに、自身を異端と決議した韓基総のホン・ジェチョル代表会長を異端と決議するよう要請する請願書を総会で提出することがわかった。
Law & Churchは、「これは今まで崔三更牧師が頻繁に使ってきた手法で、窮地に追い込まれるたびにこれを使ってきた」と説明した。
10年前の第87回総会で崔氏は、自身の三神論が異端だと非難されると、出身大学の総神大教授らと大韓イエス教長老会(合同)を利用して問題を回避しようとした。昨年も韓基総で月経胎孕論と三神論を理由に異端だと非難されると、韓基総の正常化を促すという名目で大韓イエス教長老会(統合)傘下の神学大教授から「韓基総正常化要求のための署名」を受け、これを自身の言い訳の道具として利用した。
Law & Churchは、「(崔三更牧師は)状況が不利になるたびに総神大と長老会神学大の教授を利用しており、教授らは主体性なく崔三更によって振り回された」と明らかにした。
また、韓基総が分裂したすきに、今度は韓基総と敵対関係にある韓国教会連合(韓教連)に入り、自身を異端だと非難した韓基総のホン・ジェチョル代表会長を逆に異端だと非難した。Law & Churchは、「このすべては、窮地に追い込まれるたびに教団や機関を利用してきた崔三更牧師の手法を示している」と説明した。
崔氏が自身の問題を急いで総会に提示する理由についてLaw & Churchは、「崔三更牧師が三神論異端との事実は失効したことがない」とした8月30日の最高裁判決にあると分析する。裁判は、崔氏が自身の三神論異端が解除されたことの確認を求めたものだったが、最高裁は「崔三更牧師が総会で正式に三神論異端の解除を受けた事実がない」とし、前大韓イエス教長老会(統合)異端似非対策委員長のキム・チャンヨン氏の主張を支持した。
大韓イエス教長老会(統合)の異端似非対策委員会の運営規定には、異端として決議された者が復帰するには、総会に再審議を要請して研究・調査を実施した後、総会の決議によって解除を受けるようにと明記されている。崔氏が今回の裁判で敗訴したのもこの手続きを踏まなかったからだが、再びこのような小細工で「政治的な逃げ道」を作り、異端解除を受けようとしている。
Law & Churchは今回の崔氏の動きについて、「自身の主張した月経胎孕論と三神論が、すべて異端的主張であることを自身がよく知っているからだ」とし、「崔三更牧師は、『最高裁の決定は法理的なものにすぎず、総会がそうでないとしたならば、重要なのは教団決定なので私は異端ではない』と弁明し、窮地を逃れようとしている」と伝えた。