【CJC=東京】米国東部を襲ったマグニチュード5・8の地震で被害を受けた、ワシントンの大聖堂、修復計画を立てていたが、助成団体「リリー・エンダウメント」から500万ドル(1ドルは約80円)が受けられることになった。発表は震災1周年の8月23日の記念式典で行われた。
式典では、被害を受けた高さ330フィート(約100メートル)の塔屋に記念碑が設置された。海抜676フィート(約206メートル)の塔は、ワシントンでは最高とされている。
これまで構造的に安定させる工事と被害状況を調査しており、これを機会に外観などの修復を進めるという。暫定修復費をまかなうため10万ドルを募金していたが、これまで8万4000ドルが集まっている。今後この募金は終了する。
大聖堂のフランシス・H・ウェイド主任司祭代行は、完全修復のため、800万ドル近くをすでに募金してきたが、歴史的資産として完成させるには5000万ドル以上が必要としている。地震による被害修復だけで2000万ドル必要と推定、工事も10年かかる、と言う。