【CJC=東京】『ナイジェリア・トリビューン』紙によると、同国東南部エヌーグ州の「聖テレサ・カトリック教会」が、ミサに来る女性信徒が聖堂内で頭部を高く広く装飾することを禁止した。女性が会衆席に座ると「バリケート」になってしまうので、保安上の見地からの措置だと言う。
ウーチェ・オボドエチナ神父が8月23日のミサで発表したもので、9月9日から実施する。「ゲレ」(大きなターバン)と共に大型の袋の持ち込みも禁止。頭部や袋内に武器を隠し、持ち込まれる可能性もあるとしている。
ゲレは、古くから女性自身によって編まれる伝統的装飾品。ミサや礼拝さらには結婚式などハレの場には欠かせないもの。
国内のカトリック教会では、今回の決定に驚きを隠せない。ナイジェリアではミサの際には女性は頭部を覆うのが一般的。しかし北部・中部地方で武装イスラム教集団「ボコ・ハラム」が教会への襲撃を続けており、それへの対策として出されたとも見られている。