【CJC=東京】米国の有権者は妊娠中絶問題の判断に当惑し、中絶合法化に関しても考えが分裂している。
調査機関「ピュー・リサーチ」の最新調査では49%が中絶については民主党が自分たちの意見を代表している、と見る一方、共和党の主張に同意するのは33%に留まっている。
ただ回答者の20%、民主党支持者では26%が、中絶はどんな状況下にあっても合法とされるべきだ、と信じている。女性の民主党支持は52%で不支持の32%に大差を付けている。ただ無制限の中絶合法化については男性の51%に対し55%と僅かに賛成が上回っている。
合法的妊娠中絶反対の立場が、中絶を最重要課題と考える有権者には共通していることも、調査で判明した。あらゆる状況下での中絶に反対する人の中で73%はその問題を非常に重要としている。一方、中絶を制限しないことに賛成する人で、それを非常に重要としているのは33%だった。