【CJC=東京】ロシア正教会とポーランド・カトリック教会の指導者が両国市民間の和解を呼び掛ける共同声明に8月17日調印した。
ロシア正教会モスクワ総主教座のキリル総主教は16日、ポーランドを4日間の日程で初めて訪問した。調印はワルシャワの王宮で行われた。
キリル総主教とポーランド司教協議会ヨーゼフ・ウィチャリク会長(プルゼミスル大司教)は信仰者に向けて「双方が関わってきた過ち、不正、全ての悪について赦しを求める」よう呼び掛けた。
声明は、キリル総主教のポーランド訪問を機会に署名されたもの。両国とカトリック・正教会信徒の間の何世代にもわたる敵意に終止符を打つことを目的にしている。
今回の共同声明で、1965年のポーランド司教によるドイツ・カトリック教会指導者宛の書簡を想起する向きもある。書簡は第二次大戦の際に行われた最も苦痛に満ちた両国間の過ちを自ら赦し、また赦しを求めるものだった。