【CJC=東京】エジプト・コプト教会の代行指導者パコミウス大主教が8月4日、ムスリム同胞団が擁立したムハンマド・モルシ大統領を、キリスト者の市民権を認めず、不公正な扱いをしている、と強く批判した。
モルシ大統領は政権樹立に際し、コプト教徒と女性を登用する、などイスラム独裁色を弱める融和姿勢を打ち出していたが、新閣僚に選ばれた女性は2人、その1人がコプト教徒という事態に、「不公平だ。新政権ではコプト教徒の閣僚が増えることを期待していたのに」と指摘した。直前政権では閣僚30人中2人を占めており、ほぼ慣例となっていた。
大主教は、今回少なくともコプト教徒4人が閣僚に選ばれると期待していた、と言う。
特にコプト教徒が任命された科学研究相は準閣僚扱いだ、と報じた新聞もある。