【CJC=東京】中国政府は、東北部の黒龍江省のカトリック教会ハルビン教区司祭7人に制裁を科した。ヨセフ岳福生(ユエ・フシェン)神父の司教叙階に反対したため。この叙階は、教皇の指令なしに行われており、岳神父は「教会法1382条に基づき課された制裁を、自動的に招いた」と、バチカン(ローマ教皇庁)が「不法」と発表している。
同教区には司祭37人が在籍しているが、7人は叙階式典への参列を拒否、また自らの立場を明確にしたため、聖務執行を3カ月停止された。当局側から岳司教と式典を共にすることを指示され、拒否した場合はさらなる処置をとる、と警告されていた。その結果、1人は破門された岳司教との式典を共に執行した。
中国に1949年、共産主義政権が樹立されて以来、同教区には59年から92年までペテロ・ワン・ルイファン司教と後継のリウ・フアンド司教が97年まで在籍していた。2人ともバチカンの承認は得ていない。