1942年(昭和17年)6月26日にホーリネスの流れを汲む諸教会に対して一斉検挙が行われた事件を振り返って信仰のあり方を再確認する目的で、関連する諸教会が24日、ホーリネス弾圧聖会(主題「今、見つめるべきこと」)を東京都新宿区のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会で開催した。
「日の丸・君が代」強制教育反対・予防訴訟事務局の木村葉子氏による講演会、聖会が行われ、聖会では淀橋教会主任牧師の峯野龍弘師が説教「迫害という名の恵み」(フィリピ1:12〜30)を伝えた。峯野師は、キリスト教史初の殉教者、ステファノを始め、2千年に及ぶキリスト教史の中で多くの迫害があり殉教者が出たが、それは単なる悲劇ではなく、歴史の発展と大きな祝福につながったことを訴えた。
峯野師は説教の中で、隣国韓国が日本から受けた迫害に触れた。日本軍による教会焼き討ち事件、神社参拝強要などによって、多くの韓国のキリスト者が殉教したことを挙げ、日本は韓国から国土、国語、姓名、いのちなど7つを韓国から奪ったと指摘。今でも日本語を話すことが出来る韓国人と会えば、心が痛むと語った。
しかし、ステファノの死がパウロの改心と初代教会の発展につながったように、韓国が受けた迫害が今日における同国のキリスト教発展につながっているのではないかと述べ、キリスト者にとり迫害は「迫害と言う名の恵み」ではないかと伝えた。また、現在の日本のキリスト者について、迫害がないことを喜ぶのではなく、「私たちも迫害を受けるほどの価値あるキリスト者になりましょう」と述べ、「存在感があり、きよく、愛に富み、影響力のあるキリスト者になりましょう」と訴えた。
来年の聖会は08年6月22日に、同じく淀橋教会で行われる予定。