【CJC=東京】7月に入って米北東部も熱波に見舞われ、ニューハンプシャー州セーレムの第一コングリゲーショナル教会もあまりの暑さに礼拝が不可能になった。牧師さえも自宅待機、とRNS通信が報じている。
それでも礼拝を止めるわけにゆかず、水曜日の夜まで延期することにした。場所も涼しい地下の親睦室にしたところ、出席者がそれまでの日曜礼拝の5割増しになった。オーエン・ウイリアムズ執事は「礼拝を休んでしまうと、中にはそのままになってしまう人もいるが、水曜日にずっと来られるなら、夏だけでなく年間通じて水曜日にすることも」と言う。
米国では、夏になると日曜日朝の礼拝出席が少なくなるところが多い。
週の真ん中の水曜日礼拝をどう位置づけるか、小規模の教会では出席者の増減は深刻な問題でもある。ただ日曜礼拝に出席しない人が水曜日なら出てくるか、というと、日曜日が出勤日だというような人を除くと、あまり期待は出来なそうだ。
ミネソタ州イーデンプレイリーのインマヌエル・ルサラン教会ではこれまで3年間、夏の水曜礼拝を行ってきたが、出席者は僅か20人で、しかもそのほとんどが日曜礼拝にも来る。
聖日礼拝は日曜日でなければ、という神学的議論は米国ではあまり出ないようだ。サザン・メソジスト大学パーキンス神学部のエレーヌ・ヒース准教授は「礼拝の時間、曜日、場所を変える試みは当たり前のことになっている」と言う。「と言っても、教会内の支配的な姿勢は、日曜日朝のものこそが本物の礼拝」ではあるが。