ブラジルのキリスト教団体で諸教派、諸団体の一致へ向けた新たな動きが「新プロテスタント改革」が生じており、フェイスブックやツイッター、その他SNSサイト上で動きが広く伝えられている。21日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
「新プロテスタント改革」は、ブラジルのキリスト教団体「教会が欲しい」による広範囲なプロジェクトの一環として行われている。同団体の神学的基盤は、キリストに中心を置いており、イエス・キリストに焦点を当て、イエス・キリストを中心にその他の神学、教義などが生じているとする立場で活動を展開している。
同団体では、キリスト教の諸教派の隔ての壁を打ち破ることを目指しており、オンラインサイトを通してキリスト教徒の各宗派間分裂がどれだけキリストの名誉を汚すものとなってきたかについて、キリスト教会牧師やキリスト教指導者らによる討論会を継続的に開催してきた。現代教会において、教会の腐敗問題や、スキャンダルによる誤解が生じている中、イエス・キリストを中心とした本来の教えを伝えるための活動に注力している。
同団体のホームページでは、「『新プロテスタント革命』の目標は世界中のすべての人々、すべての諸教派がキリストにあって『一つ心で真実の一致を果たす』ために生きた討論や礼拝を提供することである」と書かれてある。討論では質疑応答の時間も設けられている他、インタビューや証し、それぞれの人々が教義に関するそれぞれの考えを自由に伝える内容も含まれている。同プロジェクトでは、スキャンダルが生じてしまったブラジルの諸教会が、その後も一致した教会活動を続けられるように支援も行っている。
同団体は諸教派の一致のためには、同じ教派の人々に嘲笑されたり敬遠されたりすることも拒まず、「正しいことをやり抜いていく」としており、「人々のエゴによって動じるようなことはない。常に神様の御心を成し遂げていきたい」と述べている。
同団体のプロジェクトへはカトリック、福音主義キリスト教徒、聖霊派、無神論者、ユダヤ教徒、不可知論者、イスラム教徒その他無教会主義者などあらゆる人々を討論に招き、すべての人々にとって「キリストこそ唯一の救い主」であることが認識できるようになることを目的としている。