福音主義キリスト教指導者の国際的な会議であるローザンヌ会議が22日、閉幕した。ハンガリーのブダペストで開催された同会議には世界各国から400人が集まり、世界宣教が直面している問題について活発な議論がなされた。
ローザンヌ会議総会議長のダグラス・バ−ゾ−ル牧師は英クリスチャントゥデイのインタビューに応じ、「私たち(多様な教派)が信仰と生き方において互いに必要不可欠な点や互いに補完しなければならない点に焦点を向けましょう。互いの相反する点に執着することはもう止めなければなりません」と述べ、キリスト教が社会に対して預言者の役割を果たし、福音を証しするための前提条件として、キリスト教界の真の一致が不可欠であるとの見解を示した。
ランガムパートナーシップ会長をローザンヌ会議創設メンバーのジョン・ストット師から引きついだクライスト・ライト博士は、「私たちは神の言葉から一部を選んで従うことをしてはならない。クリスチャンは聖書の全ての教えに従わねばならない」と呼びかけ、聖書解釈の権威を福音主義の元に取り戻すべきであると強調した。また、ローザンヌ会議の目的について、世界の教会へ福音主義がより浸透することを挙げながら、さらに重要なこととして、「福音主義に根ざす世界のクリスチャンがより聖書的に生きること」だと語った。
ゴードン・コンウェル神学大学グローバルクリスチャニティー研究所所長のトッド・M・ジョンソン博士によると、ローザンヌに賛同する教団・教派は現在世界で3万9千あるという。