救世軍は9日、山室軍平記念ホールで「絆コンサート」を開催した。コンサートの収益は救世軍を通して行われている東日本大震災復興支援のためにささげるという。同コンサートはトランペット奏者6人で編成されたグループTHE MOSTと、救世軍ジャパンスタッフバンドの共演。
救世軍はウェブサイト上で「このコンサートは、THE MOSTのメンバーの一人、森岡正典氏が、来日前のニューヨークフィルハーモニックの首席トランペット奏者フィリップ・スミス氏に、『チャリティーコンサート』の企画を申し出られたことに始まりました。」と述べている。また、「スミス氏自身も、東日本大震災には心を痛めておられ、快く応じ」たという。
演奏者らは「絆」の文字入りのTシャツを着て出演したという。演奏はバッハの「G線上のアリア」や歌劇数曲がなされた。ゲストのスミス氏はTHE MOSTとJSB(ジャパン・スタッフ・バンド)の演奏に加わったほか、プログラムとは別に、JSBの伴奏でソロでの演奏も行った。スミス氏は演奏する賛美歌に込められたメッセージを、自分の信仰として聴衆に証した。救世軍によると「演奏会の最後に出演者全員による演奏に合わせて、聴衆全員で『ふるさと』を合唱し、被災地の復興を願いつつ感動と祈りの心をもってコンサートを終了」したという。
閉会後は、ホール前に置かれた災害被災地で使用しているキャンティーンカーのわきで、陸前高田市の「マスカットサイダー」と障がい者施設「すずらんとかたつむり」提供のポップコーンが全員に振舞われたという。