【CJC=東京】ホテルの客室で「国際ギデオン協会」の聖書を見かけることも多いが、「インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ」(本社・ロンドン)は7月2日、傘下のホテルチェーン「ホテル・インディゴ」で各部屋に電子書籍端末「キンドル」を備え、貸し出す実験サービスを始めた。第1号はイングランド北東部ニューカッスルのホテルで、148の客室に聖書をダウンロード済みの端末を配置した。
自分の好きな電子書籍をダウンロードして読むことも可能。代金は宿泊費に合わせて請求されるが、聖書以外の宗教書は5ポンド(約620円)まで無料となる。ただし、購入にはホテルのアカウントを使用するため、チェックアウト後に読むことはできない。キンドルを持ち帰った場合は、バスローブなどと同様に代金が宿泊客のクレジットカードに課金される。
実験の結果、今後キンドルをそのまま客室の備品にするか、ほかのホテルにサービスを拡大するかを決めるという。