【CJC=東京】ナイジェリア・カドゥナ州で6月18日、キリスト教会3カ所が爆破された事件は、報復行為を呼び死者が92人以上に上る事態に発展した。いつもは信徒で満員になる教会の多くは、24日の日曜日にも人影はまばら。
ただ州都アブジャの教会では礼拝出席者が少なかったが、教会前に設けられた検問所には長い列が出来ていた。イスラム教徒との抗争が激化する中でも、危険を冒して礼拝を守ろうとする信徒も少なくない。
アブジャ教会協議会のフランクリン・オコイェ議長は「ナイトクラブや路上で死ぬよりは神の家で死にたいと言うのだ」とロイター通信に語った。
イスラム過激派「ボコ・ハラム」(西洋の教育は罪)は、カドゥナ州でキリスト教会で起きた爆破事件について犯行声明を出したものの、他派が「ボコ・ハラム」に責任をなすりつけた事件もある、と公安当局は見ている。