【CJC=東京】カトリック系UCAN通信によると、食糧不足に直面している北朝鮮が、バチカン市国とは国交がないものの、国際援助協力団体「聖エディジオ共同体」(本部ローマ)の食糧25トン救援をこの5月に受け入れていた。
「聖エディジオ共同体」のマウロ・ガロファロ代表は5月24日から30日まで、米穀、豆類、砂糖、油類を平壌南方100キロの地区にある高齢者施設と孤児施設への配布を確認するために北朝鮮を訪問した。
食糧援助計画は、北朝鮮のハン・テソン駐イタリア大使の要請に応じたものという。
ガロファロ代表は「外交官はしばしば共同体を訪れ、援助を要請した」と北朝鮮から帰国後、UCAN通信に語った。
ガロファロ氏は、北朝鮮滞在駐は他の訪問者と同様、援助物資の到着と効率的な配布が行われているか確認を認められたものの、常に監視されていた、と語り、さらに第2回の配布は年内に計画している、と述べた。
韓国でも「カリタス韓国」が食糧援助を計画したが、韓国政府は、4月初めのミサイル発射実験を受けて食糧援助を全面的に禁止している。