日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の東松島アメイジング・グレイス支援センターが27日同教団災害対策本部のウェブサイトに東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市での支援の報告を掲載。仮設住宅に住む被災者や被災した美容室の再開への支援が報告された。
同センターは被災地の多くの魂の癒しと救いを目的として支援活動を継続しており、今回は同教団泉福音チャペルの伊藤博牧師夫妻他3人、計5人が支援に赴いた。最初の目的地は陸前高田市の広田半島のオートキャンプ場「モビリエ」にある仮設住宅の高橋さん宅で、支援物資とガソリン、そしてトラクトやクリスチャン新聞の福音版を渡し、歓談の後皆で祈ったという。
その後、伊藤牧師らは三陸自動車道の陸前高田IC付近にある仮設住宅の高橋さんの両親宅に向かい支援物資を渡しした後、お茶の交わりと礼拝の時を持った。高橋さん夫婦は毎回賛美をとても喜び、共に声を合わせて歌うという。また共に祈り、みことばにも応答、しっかりと受けとめた。同行した3人のスタッフによる特別賛美もあり、集会は大いに恵まれたという。
3件目の新沼さんの自宅では、伊藤牧師らの訪問を待っていたといい、支援物資を渡した後、自宅敷地内にある畑で、ご夫妻とスタッフが一緒にジャガイモの収獲をした。収穫したジャガイモや、シソの葉、キャベツ、エンドウや玉ねぎ等新鮮な野菜をお土産として受け取ったという。新沼さんは次回の訪問の際にも共に畑で収穫をすることを楽しみにしていたという。
伊藤牧師らはその後、かつて陸前高田市の最大のホテル前の一等地で、大きな美しい美容院を経営したおられた渡部さんの自宅を訪問した。高台にある自宅は津波による被害を受けなかったが、美容院は土台を残すだけとなり、震災1カ月の昨年4月から伊藤牧師らが支援していた。八王子教会の信徒の美容師夫妻が事業再開の支援活動をし、自宅駐車場に仮設店舗を造り、現在小規模ながら美容院の経営ができるまでになった。伊藤牧師らは渡部さんに支援物資を渡し、店舗前で皆で祈りを捧げた。
この後、伊藤牧師らはベテルミッションの陸前高田キリスト教会を訪問した。同教会は津波が教会堂の10m手前で止まったという教会。スタッフの姉妹の一人が福岡宗像ベテルクリスチャンセンターに所属しており、同じ団体の教会ということで、予定外であったが訪問することとなったという。突然の訪問にもかかわらず、森田牧師夫妻が伊藤牧師らを暖かく迎え、震災時津波が押し寄せてきて教会堂の手前約10mで止まった様子や震災後の様々な支援活動の証を聞いたという。伊藤牧師らは森田牧師教会の今後の支援活動を行なっている教会の祝福を皆で心を合わせ祈る時を持ったという。
伊藤牧師は主の数々の恵みに感謝し、今回の支援の旅で、「全ての栄光を主に帰します。皆様の支援活動へのご理解とお祈り、そして尊いご支援を心から感謝します。」と述べた。