日本同盟基督教団が6月27日、教団ウェブサイト上で東日本大震災の復興支援を行なっている同教団のボランティア活動と、東北の教会の現状について報告を掲載した。報告は震災復興支援本部ニュースレターの中でなされた。
ボランティアの活動報告は6月に派遣された各チームについてであった。チーム62は、徳丸町キリスト教会の6名で、朝岡勝師をリーダーにして泉玉露仮設で奉仕をした。雨の中約30人の子どもたちが集まり、Nintendo Wiiを使ったボーリング大会やカップケーキ作り、アイスの手作りをした。チーム65は、高崎福音キリスト教会の8人で宗田信一牧師をリーダーにして6月13日に人形劇とバイオリン演奏の奉仕をした。チーム64は北秋津キリスト教会の山村諭牧師と市川福音教会と杉戸教会の教会員ら計4名が大船渡の新ベースの整備として、職人の指導のもと津波浸水家屋の壁を作り、床を張り、天井を作った。
チーム63は、いわき泉玉露仮設 6月11日(月)チーム63は、古河キリスト教会の4人で後藤正樹牧師をリーダーにしてカフェの奉仕をした。後藤牧師はレポートの中で「カフェでお話する中で、震災の物理的精神的影響は未だ色濃く残っていることを参加したメンバー全員が痛感しました。」と語り、物質的支援から自立するための支援の困難さを見、共に、行く先が見えない不安の渦中にいる人々を見てそれぞれ何をすればいいのだろうかと悩んだという。しかし、増井牧師が『話をすることを楽しんで!』と言ったのをきっかけに、全員がそれぞれ会話の中に入りましたという。後藤牧師は「私たちチーム自身は何もできませんでしたが、遠方から来たことで喜んで下さったり、同郷の人と郷里話で楽しんだりと身構えていたこちらの方が溶かされていくという感じでした。ただ聞くだけでしたが、そこにいる人たちが喜んでくれたことを通して存在が人を助けるということをメンバーたちは実感したようです。そして、このボランティアのバトンが続くことを切に願い教会内でもさらにボランティアを送ることが出来ないか呼びかけたいという思いが起こされました。」と語った。
日本同盟基督教団の東北地方の教会の近況報告として、盛岡みなみ教会、聖十字架福音教会、相馬キリスト福音教会、仙台のぞみ教会、好間キリスト福音教会、湯本キリスト福音教会、内郷キリスト福音教会、原町キリスト福音教会、勿来キリスト福音教会、磯原キリスト福音教会、高萩キリスト福音教会、いわきキリスト教会、日立福音キリスト教会、ひたち光教会、東海福音キリスト教会、水戸福音キリスト教会、土浦めぐみ教会、藤代聖書教会などの教会の近況報告や祈りの課題が分かち合われた。
湯本キリスト福音教会からは教会員の一人が宣教区の役務者に選出され、同教会の山本信義牧師は「同盟教団の一教会であるという意識が芽生えた良い傾向だと思う」と語った。勿来キリスト福音教会では6月10日夜の伝道集会でコンサートが行われ、16歳の青年が決心したという。同郷会の住吉英治牧師は受洗に導かれるよう祈りを呼びかけた。いわきキリスト教会では今年宣教60周年を迎え、5月27日と6月2日には子ども会が、6月9日と10日にはコンサート特別伝道が行われ、教会に新来者が集ったという。同教会増井恵牧師は「地域の方々がイエスさまにつながるようにお祈りいただければ感謝です」と述べた。