【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は6月19日、この10月7日から28日開催する「新しい福音宣教」をテーマにした世界代表司教会議(シノドス)第13回通常総会の「討議要綱」を発表した。同シノドスは、福音に深く根差し、時代に適応した新しい福音宣教に対する考察を深め、それを推進することが目的。
討議要項は、シノドス委員会事務局長ニコラ・エテロビッチ大司教の「序文」に始まり、「導入」、「第1章=イエス・キリスト、人間のための神の福音」、「第2章=新しい福音宣教の時」、「3章=信仰を伝える」、「第4章=司牧活動の再活性化」、「終章」まで、全40節で構成されている。
教皇がこのシノドスを招集した背景として、現代社会における人々の信仰離れの現実に目を向け、この状況への対応を急務として示し、福音宣教の中心にあるもの、イエス・キリストと人間との出会いの重要性を再発見するよう、討議要項は促している。
また現代における世界の変化を、文化・社会・経済・政治・科学技術・コミュニケーション・宗教の七つの角度から取り上げ、教会が刷新された方法と自らの経験をもってこれらの状況に対応することの必要と、そのために力を入れるべき点を具体的に示唆している。
討議要項は、信仰を伝えることはすべてのキリスト者と教会の使命と強調、救いを熱望する人々に希望を与える福音、その福音に深く根差す文化の推進を目指し、勇気をもって世界に福音を告げるよう呼びかけている。