【CJC=東京】ロシアのおばあちゃん6人のグループ「ブラノフスキエ・バブーシュキ」(ブラノヴォのおばあちゃん)がアゼルバイジャンのバクーで5月26日開かれた「ユーロビジョン歌唱コンテスト」で第2位に入賞、賞金はブラノヴォ村の教会建設のため献金すると誓約したのが話題となっている。
入賞したのは母語フィン・ウゴル語で歌った「みんなでパーティ」。コーラス部分では英語で「おいで、踊ろう」と呼び掛けた。伝統的な衣装にくつの姿で歌うおばあちゃんに観客は大喜び。ただ優勝したのはスウェーデンの歌手ロリーンの「ユウフォリア」だった。
モスクワ東方1000キロにあるブラノヴォ村は人口650人。マネジャーのマリア・トルストゥキナさんは、教会堂建設はすでに始まっており、最初の礼拝が30日行われた、と語った。
会堂は第二次大戦中の1939年に破壊されたが、旧ソ連時代は再建されなかったので、村人は最も近い教会へ40キロも通わなければならなかったという。
ユーロビジョン歌唱コンテストは欧州放送連合加盟国で1956年から毎年行われ、番組としても長寿を誇っており、視聴者は6億人。
イタル=タス通信によると、おばあちゃんたちはロシア各都市やラトビア、ベラルーシを回る計画で、ドイツ、フランス、英国からも招かれている。ウラジミル・プーチン大統領も、おばあちゃんたちと会いたい、と27日語った。