【CJC=東京】イタリア警察当局が6月5日、「神の銀行」といわれる、バチカン(ローマ教皇庁)の財政管理組織「宗教事業協会」(IOR、通称:バチカン銀行)のエットーレ・ゴッティ・テデスキ前総裁(67)の自宅を収賄などの容疑で家宅捜索した。
警察はイタリア北部ピアツェンツァとミラノにあるテデスキ氏の自宅と事務所を、軍事企業「フィンメッカニカ」による贈収賄事件に関連して捜索。その際、在任時の職務に関係する機密書類が見つかった、と司法筋が7日明らかにした。ロイター通信などが報じた。
テデスキ氏は先月24日、基本的な職責を果たしていないとして、理事会が不信任を決議し、解任されていた。