【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)典礼秘跡省がグレゴリオ聖歌使用を奨励する計画を立てている。伊紙『レスプレッソ』が報じた。
ただ国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿や文化評議会議長のジャンフランコ・ラヴァージ枢機卿は消極的と見られ、カトリックの典礼音楽方策に重要な役割を果たす教皇立聖楽研究所への影響力をめぐる争いが表面化する可能性もある。
典礼秘跡省はグレゴリオ聖歌復活へ主導権を握る意向と見られ、一部でその順序まで明らかにされているが、国務省にも音楽関係者がおり、ブレーキを掛けようとしている、と同紙のサンドロ・マジステル記者が報じている。