【CJC=東京】イエス・キリストが話したとされるアラム語は、2000年後にもシリアの山間の村で使用されていたが、住民の数が減少し、今では消滅の危機に直面している。そのアラム語を復活させようという動きが、パレスチナの小村ベイトジャラとジシュで進められている。AP通信が報じた。
スウェーデンでは移住者によってアラム語テレビ局が開設された。
ベイトジャラ村は、イエスが生まれたベツレヘムに隣接する。老人が孫にアラム語を使わせようと努力している。
イエスが活動していたガリラヤ湖近くのジシュ村では、小学生の授業がアラム語で行われている。ほとんどがマロン典礼のキリスト者の子弟。マロン派のキリスト者は典礼をアラム語で歌っているが、祈りの内容まで理解する人は少ない。
現在、二つの村で教えられているのは東方アラム語方言の一つシリア語。エルサレムのへブリュー大学のアラム語専門家ステパノ・ファスベルグ氏は、イエスが話したと思われるガリラヤ方言に近い、と見ている。「お互いに理解出来たかもしれない」と言う。