【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)が「中国の教会独自の状況とエキュメニカル(教会一致を目指す)関係」に関する会議を、6月9日から16日まで上海と南京で開催する。WCCが中国で行う会議は国際関係教会委員会(CCIA)第51回委員会。中国キリスト教協議会(CCC)と中国プロテスタント教会三自愛国運動全国委員会がホスト役を務める。
オラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事も会議に出席する。2010年の総幹事着任以来、中国は初訪問。
主な協議は南京で行われる。これには「中国を理解」するためのセミナーも含まれる。社会主義体制下での市場改革と発展、貧困撲滅、環境保全、中国の宗教と宗教政策、中国の教会などが取り上げられる予定。
委員会はまず上海で始まり、中国の現状を都会と地方の視察で把握する。日曜礼拝も現地の教会で守る。
南京へ移動しての会合は、2013年に韓国・釜山で開催予定のWCC第10回大会への準備としても企画され、エキュメニカル運動の中での将来の方策、国際問題についても協議する。地政学的な関心の高まりに応じて公共政策や地球規模の権利擁護についても討議する。
CCCは会員2300万人を擁しているとされ、WCC加盟教会としてはアジアでは最大。