米CNNと世論調査機関ORCが最近実施した調査結果で、オバマ米大統領とロムニー共和党大統領候補がほぼ互角の支持を得ていることが示された。一方無党派層からの支持に関しては、ロムニー共和党大統領候補が一歩リードしていることが調査結果から伺えた。3日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
世論調査結果では11月の米大統領選が現在行われるならば、49パーセントの米国民がオバマ米大統領に投票する一方、46パーセントがロムニー共和党大統領候補に投票することが示された。
オバマ米大統領の支持率が若干上回っていることはサンプリング誤差の範囲内であるとしても、米大統領の支持率は前回4月上旬に行われた世論調査の時点よりも、3ポイント減少していることが示された。世論調査は5月29日から31日まで、1,009人の成人米国人を対象に行われ、1日に調査結果が発表された。
調査結果からロムニー共和党大統領候補は無党派層の支持率において51パーセントから39パーセントオバマ米大統領よりも優位にあることが示された。無党派層のうち75パーセントは既に11月にどちらに投票するか決意しており、25パーセントは今後の選挙活動次第で変える可能性もあることが示された。
また米大統領選において主要な問題は経済問題であると答えた人々の割合は52パーセント、米財政赤字にあるとした人々の割合は18パーセントとなった。また米経済についてどちらがより良く理解しているかという問いについては、45パーセントがオバマ米大統領、同じく45パーセントがロムニー共和党大統領候補であると答え互角となった。さらに5人に1人の米国民がオバマ米大統領とロムニー共和党大統領候補のどちらにも米経済回復の道を期待することはできず、11月の米大統領選の選挙結果に関わらず次第に米経済は回復していくだろうと考えていることが示された。
また31パーセントの人々は米経済状況はロムニー共和党大統領候補が勝利してこそ回復すると考えており、28パーセントはオバマ米大統領が再選することで回復すると考えていることが示された。
米CNN世論調査ディレクターのキーティング・ホランド氏は、「米国民の世論調査結果では、ロムニー共和党大統領候補の豊富なビジネス経験から、ロムニー氏が大統領となることで失業率を削減し、米経済を回復する道を期待する人々と、オバマ米大統領にこのまま米経済回復の道を提示して行って欲しいと答える人がほぼ半々に分かれました」と述べている。
一方で世論調査結果ではロムニー共和党大統領候補よりもオバマ米大統領支持者に、よりオバマ米大統領を支持する熱心さが見られたという。オバマ米大統領支持者の10人中6人は、米大統領を強く支持していると答えた一方、ロムニー共和党大統領候補支持者に至っては、47パーセントしか強く支持していると答えた人々はいなかった。