【CJC=東京】イタリア北部ボローニャ周辺で5月20日早朝、マグニチュード(M)6・0の地震が発生、7人が死亡し、負傷者は50人に上った。これだけの規模の地震は1570年以来という。雨の中住民約1万1000人がテントや自家用車、宿泊施設などに避難した。
地震は現地時間20日午前4時ごろに発生し、同日を通じて余震が続いた。政府当局によると、この地震で避難した1万1000人のうち、3000人はテントや宿泊施設に身を寄せている。
カトリック救援団体「カリタス・イタリア」のドン・フランチェスコ・ソッドゥ氏は、「被災者の家族のために祈っている。現地の教会のため援助を進めている」と語った。イタリア赤十字も救援に乗り出している。
由緒ある教会や城が崩壊した。サンフェリチェ・スル・パナロでは町内の主要3教会が崩壊、ミランドーラでは大聖堂の屋根が崩落した。サンタゴスティーノでは教会の鐘が落下した。地震が昼間だったら、日曜ミサに来た会衆に被害が続出するところだった。