【CJC=東京】教皇べネディクト16世が6月15日、聖公会(英国国教会)から離脱してカトリック教会との「フルコミュニオン」(完全相互聖餐)関係に加入する人たちのために制定した「オルディナリアーティ・ペルソナーリ(属人的司教区)」を、オーストラリアにも設立する。カンタベリーの聖オーガスティンを守護聖人とし、「オルディナリアーティ・オブ・アワ・レディ・オブ・ザ・サザンクロス」と呼ばれることになる。
オーストラリア・カトリック司教協議会のデニス・ハート会長(メルボルン大司教)は、「カトリック教会に導かれる信仰の旅をして来た、元は聖公会信徒だった人たちは、準備された歓迎を受けることになろう」と語った。
オルディナリアーティは2011年、英国のイングランドとウエールズ地方を対象に初めて設立された。現在40グループ、司祭60人で構成されている。司祭の中には主教だった人もいる。
米国では今年1月、発足した。当初22グループ、1400人が加入意思を表明した。最初の小教区は8月にペンシルベニア州スクラントンに設立される。