【CJC=東京】世界改革教会連盟(WCRC)は、常置委員会を5月11日から同16日、インドネシア・北スマトラのブラスタギで開催した。同委員会では、2012年から13年にかけての優先課題として、神学形成、経済的正義、経済的懸念を表明する際の指針、を設定した。ENI通信が報じた。
「わたしたちは、この会議から、目前に横たわっているものが何なのかを知りつつ別れて行く。その道は安易なものではないが、WCRCの経済的に安定した未来を作ることにわたしたちは関わっている。それはわたしたちが、この世界における神のミッションに取り組むというビジョンと目的を果たせるようにするものだ」とジェリー・ピレイ会長は、6日間の会議の閉会に際して語った。委員会の議論は、財務問題に集中した、と言う。
ヨハン・ウスマン会計は、困難になった主因をスイス・フランがユーロに対して価値が切り上がっていること、と指摘した。WCRCは本部がジュネーブにあり、スイス・フランで予算を執行しているのに、負担金はユーロで納付される。また負担金の納入自体が遅れたり、未納になることも財務を圧迫する。
WCRC・エンダウメント・ファンド(寄付基金)のスティーブン・リッチ会長は、2017年までに1000万スイス・フラン(約8億4000万円)を集める「維持基金」構想を打ち出している。
常置委員会は、また2014年4月に任期満了となるセトリ・ニョミ総幹事の後任選考委員会立ち上げを承認した。
WCRCには108国8000万人のキリスト者が所属している。日本からは日本キリスト教会と在日大韓基督教会が加盟している。