【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は5月7日、バチカン(ローマ教皇庁)のスイス衛兵隊の新入隊員に挨拶した。バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はこれからローマで新しい生活に入る若者たちを、キリストとの友情をますます深め、教会を愛し、すべてのキリスト者の目指すもの、すなわち「聖性」に向かって歩んで欲しいと励ました。
スイス衛兵隊は1505年、教皇ユリウス2世によって召集され、翌年1月22日に結成されて以来、500年以上の歴史を持ち、今日も教皇の護衛とバチカンの治安管理にあたっている。衛兵隊は全110人、スイス国籍のカトリック信者の男性から選ばれる。
6日行われた入隊式では、スイス各地から志願した26人の新隊員が、伝統にのっとり、左手を隊旗にかけると共に、三位一体を象徴する右手の3本の指を高く上げ、一人ずつ厳かで力強い宣誓をした。この日は1527年5月6日のローマ略奪の際、当時の教皇クレメンス7世を守るために命を落とした147人のスイス兵を追悼する日。