コルテスの評判は数年前から渦を巻くようにして広まり続けており、彼とともに何人かのアーティストが全13曲収録のアルバムに参加しているのも驚くことではない。ララ・ハサウェイは流れるような聖歌「Every Promise」で彼とデュエットし、フレッド・ハモンドは「Praise You」にホルンの演奏を入れてファンクにアレンジしている。ジェームス・フォーチュンは「God Held Me Together」という勇壮なバラードを披露。「Alright」にはR・ケリーとトレイ・ソングスの曲に相応しい絹のような歌声をもつアイザック・キャリーが出演している。コルテスはキエラ・シェアードとリズミカルなバラード「For Me」をともに歌い、「He Brought Me」で四重奏のうなり声を誇示。かの有名なジョン・P・キーとの「One More Time」で現在、トップ10ヒット曲に留まっている。
荘厳なデュエットであるにもかかわらず、コルテスの醸し出す微妙なニュアンスのソロパフォーマンスはどれも印象的だ。R&B調の曲「Living For You」には若干アイズレー・ブラザーズのような雰囲気を加えており、「It Was Love」では複雑な表現を試みている。さらに、五旬節の街頭説教者のような趣きが魅力的な「Hymn Medley」はオルガン奏者がバックアップ。アップテンポの「Come Bless The Lord」と「Mighty God」は、コルテスがプレイズとワーシップ曲をリードしていることを証明している。
26歳の人気上昇中のスターの音楽活動は家族とザ・コルテス・シンガーズとして歌い始めたのがきっかけとなり、音楽の父と仰ぐジョン・P・キーとレコーディングをすることでスタートを切った。ブラック・スモーク・メディアCEOのケリー・ダグラス氏は、「ザカルディは今日の米国で最高のシンガーだ。私はジェームス・フォーチュンやアーネスト・ピューを世に送り出したように、彼にも同じことをしている。ザカルディが次のスーパースターであり、今まで出会ったゴスペルアーティストの中でも最高のシンガーの一人だということには疑いの余地はない」と語っている。