ナイジェリア中東部プラトー州の州都ジョスで24日、サッカー観戦のためキリスト教徒たちが集まっていたセンターで爆発が起こり、少なくとも1人が死亡、9人が負傷した。翌25日、コンパス・ダイレクト・ニュースが伝えた。
爆発は24日午後10時15分頃、キリスト教徒が多く暮らす地域のサッカー観戦のための施設であるビューイングセンターで発生。目撃者は、犯人がサッカーを観ていた何百人ものキリスト教徒に対して爆発物を投げ付けたとコンパスに伝えた。
爆発から約10分後、負傷者たちは数メートル先の病院へ搬送され、医療関係者は警察と警備員の厳重な監督の下で治療を施した。伝えられるところによると、プラトー州の報道担当者は爆風によって1人が死亡したと語った。
事件の後、軍部と警察はプラトー州の治安を維持するため、ビューイングセンターの周囲に非常線を張った。当局は事件の容疑者として、イスラム過激派ボコ・ハラムのメンバーをリストに上げている。
キリスト教徒が多く暮らす地域が攻撃されたのはこの2週間で2回目。ボコ・ハラムは復活祭の日に5人のキリスト教徒を負傷させた爆破事件でも疑いを掛けられている。同事件はビューイングセンターから数メートル先で起こった。
ジョスではキリスト教徒とイスラム教徒双方のコミュニティーが隣接しており、宗教間の緊張が高まりやすいためか、爆破事件が頻発している。同地域には8つのキリスト教会がある。
容疑を掛けられているイスラム過激派は昨年12月、ジョスのキリスト教徒が多く暮らす地域の3カ所のビューイングセンターを爆破した。この事件では1人が死亡、少なくとも10人が負傷し、うち4人は重傷、2人は昏睡状態に陥った。
ナイジェリアの総人口約1億5,820万人のうちキリスト教徒は51・3パーセント、イスラム教徒は45パーセントをそれぞれ占めるとされているが、土着の宗教を信仰する人々も10パーセントはいると言われているため、実際の割合は少し下がるとみられる。