米国テキサス州ロックウォールにあるクリスチャンスクール「ヘリテージ・クリスチャン・アカデミー」の元女性教師はこのほど、未婚で妊娠したことを理由に解雇されたのは不当として、同校を提訴した。
同校は教師や従業員を雇用する際、聖書に基づく行動規範に従うことを同意させており、元女性教師はそれに違反したとしている。
一方、元女性教師は、「私たちは皆、異なる見解をもっている。そこには解釈の違いがあり、必ずしもクリスチャンが誰かを脇へ追いやらなければならないというものではない」と主張している。
しかし、学校側は、教師は生徒に対して適切な模範を示すべきであり、彼らは元女性教師の行いを支持しないだろうとの見解を示している。
元女性教師の弁護士は、「妊娠しているか否かで人を差別することはできない。それは州と連邦両方の法律に定められている」と指摘している。
一方で学校側の弁護士は、この問題には信教の自由が絡んでいると見ており、宗教法人などは「宗教的な制約に基づいて雇用の決定を行うことができる」との判例を引用している。