【CJC=東京】米テネッシー州で、進化論などに異議を唱える教育を公立学校で認める法案が州議会の承認を得て、共和党のビル・ハスラム州知事の署名を待っている。AFP通信が報じた。
法案は、気候変動や進化論など一般に認められている科学的なテーマについて、公立学校の教室で教師が異論を唱えることを認めるもの。成立すればテネシー州は、聖書における「天地創造説」を支持する法律を持つ9番目の州になる。
テネシー科学教員連盟と米国自由人権協会テネシー支部は、法案が成立すれば教育者が生徒に疑似科学的な考えを教えることが法律で保証されてしまう、とハスラム知事に拒否権発動を求めている。
法案推進者らは「天地創造説を主張するより、むしろ『インテリジェント・デザイン』を主張している」と言う。