【CJC=東京】オーストラリア聖公会に3人目の女性主教としてジェニーブ・ブラックウエル主教が誕生したが、3月31日の叙階式典には管轄者であるシドニー教区のピーター・ジェンセン大主教は参加しなかった。同大主教は、女性聖職への強硬な反対者として知られる。
ブラックウエル主教は、ニューサウスウェールズ州では最初の女性主教。キャンベラ西方のウォガウォガ主教として、キャンベラとゴールバーン教区のスチュアート・ロビンソン主教によって任命された。
ブラックウエル主教は、メソジスト教会牧師を父に持ち、合同教会(ユナイティング・チャーチ)で教職になったが、大学で勉学中に聖公会に加入した。1989年から92年までムーア神学大学で勉学、93年にシドニーで執事に任職している。
ジェンセン大主教は、シドニー教区の全主教と共に「良心を理由」に叙階式典に参列しなかった。そしてニューサウスウェールズ州では第2位のニューカッスル教区のブライアン・ファラン主教に代理を依頼した。
オーストラリアでは2人目の女性主教メルボルン教区のバーバラ・ダーリン主教は、叙階式典で、按手した主教18人の中の1人だった。