10日、日産自動車は2014年から英サンダーランド工場で新型中型車生産のため1億2,500万ポンド(約163億円)を投資する計画を発表した事を受け、英国内司祭が歓迎の意を表した。10日、英クリスチャントゥデイが報じた。
日産英工場は新型モデル製造工場に1億2,500万ポンドを投資する予定であると発表した。これに対し英イングランドダラム州の司祭が2014年英国北東部タインアンドウィア州にあるサンダーランド工場での新型モデル製造事業を称賛するコメントを発表した。
キャメロン英首相が同日、横浜にある日産本社を訪れた際、日産志賀俊之最高執行責任者(COO)が英工場での投資計画があることを明らかにしたという。
英国内では、日産の中型ハッチバック車製造に関わる事業拡大で、英サンダーランド工場で225人の雇用が確保される他、日産傘下企業でも900人の新雇用がなされることが期待されている。
イングランド北東部は特に経済低迷で苦しんでおり、英ダラム州司祭ジャスティン・ウェルビー氏は、今回の日産の英工場投資は英北東部経済活性化の大きな引き金になると称賛し、「今回の日産の投資で英東北部の経済が回復し、世界レベルの経済競争力を取り戻すことが期待できます。復活祭という新たな始まりと希望と積極性の記念でもあるキリスト教行事の直後に発表された今回の投資は、本当に時宜にかなっており、歓迎されるべきものです。北東部は英国内の他の地域に比べもっとも経済低迷に苦しんでおり、失業率は12パーセント以上にも達していました。今回の日産の投資は英国の地域経済活性化に本当に必要なものです」と述べた。
ウェルビー氏は今回の日産の英北東部工場への投資を受け、他の英国内ビジネス指導者らにも「東北部の経済力回復が他のビジネスにどのような影響を与えるか」を検討し、経済活性化につながるよう促している。