米国で3月23日に公開されたアクション映画「ハンガー・ゲーム」は、3週間連続で全米ナンバーワンの大ヒットとなり、過去の多くの記録を塗り替えている。
同映画の配給会社であるライオンズゲート社は3月25日、「ハンガー・ゲーム」の興行成績はシリーズ物の続編ではない作品としては米国内で最も優れたものとなっていると報告した。
ライオンズゲート社は小さな映画会社であり、元々は大ヒットする前の「ソウ」やタイラー・ペリー監督作品の公開権をもっているだけだった。しかし、今回「ハンガー・ゲーム」で大成功を収めたことに加え、人気シリーズ「トワイライト」の公開権も獲得するなど、上り調子となっている。
ライオンズゲート社上級副社長のデビッド・スピッツ氏は、「このようなシリーズ物の公開権を得ることができたことが信じられない。このヒットは私たちの予想を遥かに上回るものだ」と語り、さらに「ハンガー・ゲーム」の客入りのパターンが「スター・トレック」や「スター・ウォーズ」のそれに似ていると分析。「これからの成り行きにとても興奮している」と述べた。
「ハンガー・ゲーム」は、10代の女性を主なターゲットとした「トワイライト」とは異なり、若者から年配まで幅広い層から人気を集めている。また、フェイスブックやYouTubeおよび様々なソーシャルメディアでも話題となっている。
「ハンガー・ゲーム」の大ヒットによって大きな弾みを付けているライオンズゲート社は、同作品のシリーズ続編となるスーザン・コリンズ原作の「キャッチング・ファイア」の公開を来年11月に予定している。また、最終章の「モッキングジェイ」は2部に分けられる予定という。