【CJC=東京】米カリフォルニア州オークランドにあるキリスト教系「オイコス大学」で4月2日、男が銃を乱射し、7人が死亡、3人が負傷した。同日午前10時33分ごろ、看護学科の教室で銃撃事件が発生したと警察に通報があり、特別機動隊(SWAT)が出動した。
オイコス大学は、韓国系米国人が多く通う私立校。神学、音楽、看護学、東洋医学の各専攻があり、英語と韓国語で教えている。在サンフランシスコの韓国総領事館は現地に領事を派遣するなど状況把握に努めている。日本総領事館によると、日本人が巻き込まれたとの情報はない。
10年前に同校を創設した韓国系のジョン・キム牧師は、地元紙『オークランド・トリビューン』に対し、学校の建物内で約30発の銃声を聞いた、と語った。地元紙『サンフランシスコ・クロニクル』が、負傷者として伝えたところでは、容疑者の男は授業中の教室で至近距離から1人の胸を銃で撃ち、続けて教室内で銃を乱射した。
事件当時教室で英語の授業をしていた教員ルーカス・ガルシア氏はCNN系列局に「近くの看護学教室から6回ほど銃撃音が響き、だれかが『銃を持っている』と叫ぶのが聞こえた」と語った。同氏は銃撃音の続くなか、学生らを外へ避難させたという。
容疑者の男は現場から8キロほど離れたアラメダのスーパーマーケットで逮捕された。オークランド市警察によると、拘束されたのは同大学看護学科の元学生で韓国系のワン・L・ゴー容疑者(43)。ゴー容疑者は単独で教室を訪れ、教室内で発砲し始めたという。地元メディアは、ゴー容疑者が借金を抱え、数カ月前に同大学を退学したと報じている。
同大学は、オークランドの「プレイズ・ゴッド・コリアン教会」とサンフランシスコの「シェパード大学」と提携関係にある。