【CJC=東京】シリアで、テロ集団アルカイーダ系のイスラム教武装集団が「少数派キリスト者の排除」を打ち出した。西部のホムスなど戦乱に見舞われている都市から数万人が脱出を余儀なくされている。オランダの援助活動団体「ケルク・イン・ノオド(有事の教会)」が3月27日確認した。
シリアのキリスト者は9割以上がホムスに住んでおり、すでに「脱出」を強制されているという。5万人もの「脱出」は2月後半から行われた。「皆、都会から村落へ、山岳地帯は、時には自宅から50キロも離れた場所にまで逃避した。ホムスでは、イスラム教徒が、何も持ち出すことを認めないまま『追放』した」という。
援助活動を監督しているアレッポのアントワーヌ・アウド監督は、援助を受けられない人々は生命の危険にさらされている、として「将来どうなるかが分からないのだ。自宅に帰れないのではないか心配している。この人たちを助けることが最も重要だ」と言う。