【CJC=東京】米メリーランド州ゲイサーズバーグ在住のバーバラ・ジョンソンさん(51)が2月25日、「セント・ジョン・ニューマン・カトリック教会」で行われる母親の告別ミサの前、司式者のマーセル・ガルニーゾ神父に、同性愛の相手を紹介したところ、同神父は、同性愛関係は教会から見れば罪であるという理由で、ミサで聖体を受けることは出来ない、と告げられた。
同性愛者の権利を巡る問題はメリーランド州では激しい論議にさらされており、同性婚を合法化する規定が2月採択されたものの、2013年までは施行されず、11月の選挙で覆される可能性もある。
ジョンソンさんは、ガルニーゾ神父に書簡を送り、責任を取ってほしい、と警告した。小教区での司牧活動から排除されなければ満足しない、と言う。
管轄のワシントン大司教区の司牧・社会問題担当ウイリアム・バーン神父は3月1日声明で、司祭には「秘蹟を重んじる義務がある」として「誰もが聖体を受けられるものではなく」、秘蹟に預かることは「祝福であり恵み」なのだ、と指摘した。