クリスチャンアーティストがオーディション番組に出場することはよくある。ワーシップリーダーのアンソニー・エヴァンスもその一人で、彼は米国NBCテレビの音楽オーディション番組「ザ・ヴォイス」のステージに姿を現した。
エヴァンスの一部のファンたちは彼の行動に疑問をもった。既にクリスチャンアーティストとして成功している彼がなぜオーディションを受ける必要があったのか。彼の歌を聴いたことがあるならば、番組の審査員であるクリスティーナ・アギレラのチームで評価されたことも特別驚くには値しないだろう。
番組でエヴァンスはポピュラーソングの枠を超えて信仰を表した。彼は番組の放送終了後、ツイッターで「親愛なるファンの皆さん。僕は世俗的な歌を歌うつもりはなかったんだけど、ただザ・ヴォイスでは(ゴスペル曲の)『How He Loves』や『Let It Rain』を歌うことができなかったんだ」と語り、その後のテレビのインタビューでは、「他の仕事を追い求めるつもりはない」と述べた。
これは非常に重要な議題と言えるかも知れない。クリスチャンアーティストは教会の外で芸術性を発揮することができるのだろうか。また、キリスト教のワーシップリーダーや歌手はノンクリスチャンの歌番組に出演して、自分自身と信仰を貫き通すことができるのだろうか。
米国の有名なオーディション番組「アメリカン・アイドル」のシーズン5には、クリスチャンアーティストのマンディーサが出場した。彼女は、音楽プロデューサーで特に辛口な審査員として知られたサイモン・コーウェルの批評に大胆に立ち向かった。
「イエスが私をお赦しになるなら、私もあなたを赦すわ」。マンディーサは彼女の体重について皮肉ったコーウェルにこう言い放ち、何百万人という視聴者に神の御心を示した。
マンディーサはエヴァンスと同じようにクリスチャンミュージック界の人気歌手の一人で、その歌声を通して数千人ものクリスチャンの心に触れてきたが、彼女はそのような経歴によってよりもコーウェルと対峙した瞬間、より偉大なイエスの証人となることができた。