【CJC=東京】アフガニスタンでは、コーラン焼却に対する抗議デモが連日続けられている中で、3月11日には、南部カンダハル州で駐留米兵が基地から武器と暗視装置を持って外出、民家3軒で銃を乱射し、子ども9人と女性3人を含む計16人が死亡した。米兵は戻ってきたところを、無言のまま拘束されたという。
アフガニスタンでは、米軍などを狙った攻撃や抗議行動で少なくとも30人が死亡。カブールの米大使館は、今回の事件でさらに新たな報復攻撃が起きる可能性があるとしている。
ロイター通信によると、この事件を受け、アフガンのカルザイ大統領は「意図的な殺人だ」と激しく非難し、米国側に説明を要求。また、オバマ米大統領も、「この悲劇的でショッキングな事件は、米軍の優れた特性とわれわれがアフガンに対して抱く尊敬の念を示すものではない」と憂慮した。
オバマ大統領はカルザイ大統領に電話をかけ、早急に真相を究明し、「関与した者の責任を完全に追及する」と約束した。
反政府武装勢力「タリバン」は電子メールで、事件への報復攻撃を行うと表明している。