【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、バチカンで2月26日、日曜正午の祈りを信者と共に唱えた。
この日は復活祭前の準備期間「四旬節」に入って最初の日曜日。教皇はこの時期に祈り、悔い改め、慈愛の業を行なうことで、神との関係をより強めるよう信者らに訴えた。
教皇は説教でミサ中の福音朗読箇所、ヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けたイエスが荒れ野に留まり、そこで誘惑を受けたエピソード(マルコ1・12~15)を取り上げた。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、砂漠とは、打ち捨てられ、孤独で、支えも安心もない人間の弱さを象徴する場所、誘惑に容易に陥りやすい場所である一方で、エジプトでの奴隷状態から脱出したイスラエルの民にとってそうであったように、砂漠は避難し、身を寄せる場所、神をより近くに感じることのできる場所でもあると、指摘した。