【CJC=東京】伊紙『レスプレッソ』によると、中国政府が「天主教(カトリック)愛国会」の指導を受け入れる司教には恩恵を与える一方、受け入れない司教を抑圧している。
2010年10月に、バチカン(ローマ教皇庁)の承認なしに叙階された洗礼者ヨハネ・リ・スガン司教は、自動的に破門されたものの、現在、中国カトリック者の和解役を自認している。
北京政府への強硬な姿勢で知られる香港のヨセフ陳日君枢機卿は、先頃、スガン司教を国際会議に招待したことで会議主催者の「聖エジディオ共同体」を非難した。全てのカトリック者は、愛国会と同会の指導者を認めないように、教皇べネディクト16世の指導を受け入れるべきだ、と言う。
レスプレッソ紙は、スガン司教がドイツでの会合に出席することを認められたということ自体が、政府から恩恵を受けていることを示す、と報じている。聖座に忠誠な司教は、教会関係の活動のためローマへ行くことすら認められていない。