世界教会協議会(WCC)エグゼクティブ委員会は、国内で継続して生じている暴力問題に直面しているシリア諸教会に対し、連帯し支えていく意を伝えるメッセージを送った。
シリアの情勢は悪化の一途を辿っている。昨年12月にもスイスジュネーヴにあるWCC本部にてシリア情勢に関する会合が開かれていた。14日から18日にかけてスイスボセイで開かれたエグゼクティブ委員会の会合を通して、シリア諸教会に対するメッセージが作成された。
メッセージの中で、シリアにおける暴力の終焉を願っていること、国家的な紛争状態を抜け出す対話が進み、公正と平和がなされること、人権が尊重され、互いに尊び合う精神がシリア国内で培われることを願っていることが伝えられた。
さらに全世界のWCC加盟諸教会に対し、シリアが国難に遭っている中にあって「連帯を示す具体的行動に関わるように」促された。WCC規約に基づいて、「諸教会のフェローシップとして私たちは公正と平和の中にあるひとつの人間の家族を推進し、人々の壁を取り払い、人々の必要に奉仕するための共通の関心を寄せています」とメッセージで伝えられた。