今年20周年を迎える「ユーオーディア・アンサンブル」(柳瀬洋代表、以下ユーオーディア)は2日、同じく今年20周年を迎えるNPO法人「燈台」(アフガン難民救援協力会)と共同で、記念チャリティコンサートをお茶の水クリスチャンセンター(OCC)8階チャペルで開催した。6人のソリストたちがクラシック、賛美歌、映画音楽など多彩なレパートリーを披露。柳瀬代表は、「音楽を通してキリストの香りを届けたい」と文化や言語の壁を越える「音楽」でキリストの福音を伝えた。
この日は、「シャロンの花」、「喜びの踊り」、またアフガニスタンに思いをはせて欲しいと「ダッタン人の踊り」を演奏。「いつくしみ深き友なるイエスは」、「アメージンググレース」を披露し、「The Holy city」で神の約束された天の御国の素晴らしさを伝えた。
また、エンニオ・モリコーネの映画「ミッション」から、オーボエを携えてその音色から神の愛を伝えた実在する宣教師の姿を伝える「ガブリエルのオーボエ」を演奏。「音楽によって壁を越え、神の愛を伝える自分たちのテーマ曲のようなもの」と柳瀬氏は語った。
クラリネット(柳瀬洋)、ヴァイオリン(蜷川いづみ・工藤美穂)、ヴィオラ(村上信晴)、チェロ(井上とも子)、ピアノ(柳瀬佐和子)という構成は88年の結成以来変わらない。遠くから聞こえ、近くに響くような懐かしいクラリネットの音色から始まり、影のように主旋律を支えるチェロの響き。軽やかにステップを踏むバイオリンの音色に、落ち着いたピアノの調べ。それらの織り成す音色に、200人近い観客は静かに聴き入っていた。