【CJC=東京】コプト教会の霊的最高指導者シェヌーダ教皇(88)の病状が悪化している。同派協議会が1月31日明らかにした。長年の間、腎臓病と糖尿病に悩まされてきたが意識はあり、ヘルワンのバサンティ主教は、教皇が昏睡状態だといううわさを否定した。
エジプトではコプト派キリスト者は総人口の約9パーセントと少数派で、ホスニ・ムバラク大統領追放以来、イスラム教過激派の攻撃にさらされている。ただ中東全域で見ると、コプト教会は最大の教会で、エジプトの他、ヨーロッパ、カナダ、米国、ケニア、ジンバブエ、ナミビア、南アなどに信徒が存在する。
教皇が死去した場合、聖評議会の主教150人が、後継者が決まるまでの代行司教を任命することになる。慣例では最高齢の主教が代行に就任することになっており、今回はアシウトのミカエル主教だが、辞退した場合はベヒラのバカミオウス主教になると見られる。