【CJC=東京】キリスト教一致祈祷週間最終日の1月25日、を迎えた。教皇ベネディクト16世は、ローマの聖パウロ大聖堂(サン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ)で、夕べの祈りを行った。
キリスト教一致祈祷週間はキリスト教諸教会の間で毎年行なわれるもので、今年のテーマは「わたしたちは皆、主イエス・キリストの勝利によって変えられます」(1コリント15・51~58)。
祈祷週間を締めくくる25日の集いには、ローマのキリスト教教会諸派の代表らが参加、一致の恵みを共に祈った。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は説教の冒頭で、今年は第2バチカン公会議の開幕から50年を記念することに言及。福者教皇ヨハネ23世がこの公会議の開催を予告したのは、1959年1月25日、この聖パウロ大聖堂でのことであったと指摘した。
ダマスコに向かう途上でのパウロの回心を観想した教皇は、後に偉大な宣教者となるパウロに起きたこの神秘的な変化は、長い思索の結果でも、個人の努力の賜物でもなく、なによりも神の恵みの業のおかげであったと強調した。
キリスト者は、現在の分裂の痛ましい状況を体験しながらも、キリストの勝利とは、私たちの神と人々との完全な一致を妨げるすべてのものを克服させることと信じ、未来を希望を持って見つめていかなければならない、と教皇は説教した。