空から雨が降ると、地を潤し、植物の芽を出させ花を咲かせ実を実らせます。同様に、神の御言葉が語られるならば、必ず御心を実現させ、平安の約束を叶え、周囲にも喜びを満たし、命の与え主である神の恵みが証しされると聖書は語っています。
1.神の御言葉により、私たちは生かされる
四十日の断食後、イエスが悪魔の試みにあわれた時、「人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出るひとつひとつのことばによる」と答えられました。もし人間が、他の動物のように単に肉体だけの存在ならば、食糧だけで生きるでしょう。しかし人間は、魂を与えられ、神と向き合い御心を受け止め、人生の尊さを感じることができる存在です。神の形に造られた者として、充実した本物の人生を生きていくためには、神の御言葉が必要です。御言葉をいただけないなら、霊的な飢饉の状態で、本当の命が機能しません。心の中に、あなたを生かす神の御言葉を蓄えて下さい。
2.神の御言葉には、権威と力がある
イエスと弟子たちが舟で湖を渡っていると、激しい突風に襲われた話があります。イエスが風を叱りつけ、湖に、「黙れ、静まれ」と言われると、途端に風は止み、大なぎになりました。弟子たちは、「この人の御言葉には、なんという権威があるんだ」と驚きました。現代は、情報やデータの量は膨大ですが、言葉の重みのない時代です。国の一番の権力者野田首相が、「消費税を上げる」と言いながら、党内でも通じるかどうか怪しい時代です。だからこそ神の御言葉が、全ての物事に対し権威と力があることを知りましょう。
3.神の御言葉を求める
中風病みのしもべのいる百人隊長が、イエスの御許に行き、「ただ、御言葉をいただかせて下さい。そうすれば、私のしもべは直りますから」と懇願した話があります。イエスは、「あなたの信じたとおりになるように」と答えられ、その時しもべは癒やされたとあります。どんなに牧師が講壇の上から御言葉を語っても、あなたのための御言葉にならないと力を発揮しません。あなた自身が、「主よ。御言葉の約束を下さい。そうすれば、祝福され、癒やされます」と御言葉に立って信仰を働かせましょう。
4.神の御言葉を信じる
病気の息子がいる王室の役人が、イエスを訪ねた話の中で、イエスは、「帰って行きなさい。あなたの息子は直っています」と言われました。彼が御言葉を信じ帰途に着くと、息子は直っていました。神が言われた御言葉を私たちが信じて行動する時、神の御業が起こります。その場ですぐ御業がなされることもあれば、何年も祈り続けるべきこともあるでしょう。でも、忘れてはいけないのは、信じて祈ることです。その御言葉は、決して色あせることなく必ず私たちのために成就しますから、感謝しましょう。クリスチャンの信仰生活とは、神の御言葉に立つ生き方のことです。神の御言葉を忘れていては、恵みをなくします。御言葉をいただき、しっかりと信じましょう。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。