バーンズは最近、ベストカントリーソング「God Gave Me You」で初のグラミー賞ノミネートを果たしている。同曲はブレイク・シェルトンが昨年リリースしたアルバム「Red River Blue」の中で演奏され、ナンバーワンヒットを記録した。同曲はバーンズとシェルトンのバージョンを合わせてこれまで100万枚以上を売り上げている。
「Stories To Tell」は、バーンズがRazor & Tie社に所属してから4枚目のスタジオアルバムで、今回初めて彼の故郷であるナッシュビルを離れてロサンゼルスでレコーディングされた。これについてバーンズは、「他の全てのCDはナッシュビルでレコーディングしてきたけど、これだけは何かが違って、どうしてもロサンゼルスでレコーディングしたかった。町を出て、完全に過去に収録したCDとは別のものにしたかったんだ」と説明している。
バーンズが語る通り、「Stories To Tell」は彼のこれまでのCDとは全く異なった趣きを見せている。同アルバムの収録曲はプログラミングやシンセサイザーが用いているほか、オーケストラ調の演奏と彼の感傷的で情熱的な歌声を調和させるなど、ファンのために細かく調整された技巧的なポップソングとなっている。
バーンズは、「ポップ色が強くなってるけど、全ての曲が深く考えられているんだ。そこには不要な部分や演奏なんてないし、本当に全てが充実した曲に仕上がって感謝しているんだ。ジョンと一緒に仕事をすることで、自分が何をしたかったのかに気付くことができたよ。それは僕が自らに課していた枠から抜け出すことだったんだ」と述べている。
ニューアルバムの根本的なテーマは、バーンズ自身の私生活や経験だ。多くの曲を手掛けている彼と彼の妻は今回、初めての子どもをもうけており、アルバム収録曲の中の「Mine to Love」と「One of Us」はこのニュースに触発されたものという。また、同アルバムのもう一つの主要なテーマは、「思わぬ方向に行ってします人生の瞬間瞬間を楽しもう」というもので、「White Flag」や「Heaven Help Me」にそれが反映されている。
特定のジャンルに執着しないバーンズの音楽は、ロックやポップ、カントリーからブルース、R&Bまで幅広いスタイルの影響を受けている。彼は、「『Stories To Tell』は、特別な曲だからというのではなく、人生の瞬間瞬間に聴いて楽しめるものにしようと思って努力してきたんだ」と語った。
多岐にわたる分野で構成されたヒットシングル曲「God Gave Me You」は、クリスチャントップ40で最高3位を記録するとともに、メインストリームACのクリスチャンACトップ20では10位にランクインした。グラミー賞にノミネートされた「God Gave Me You」を収録しているバーンズの2010年リリースのアルバム「What We Want, What We Get」は、3万4000枚以上を売り上げた。また、彼はこれまでにアルバム15万5000枚以上とダウンロード51万曲以上の売り上げを達成している。
バーンズの楽曲は、CWの「ライフ・アンエクスぺクテッド」やディズニーの「スィートライフ・オン・デック」、ABCの「ブラザーズ・アンド・シスターズ」、WBの「サマーランド」といったテレビ番組や、「エンプロイー・オブ・ザ・マンス」「マイ・スーパー・エックスガールフレンド」などの映画に使用されている。また、ブレイク・シェルトンをはじめ、ビリー・カリントン、マルク・ブルサード、ケリー・クラークソン、ベサニー・ディロンら豪華アーティストらにカバーされており、バーンズは人気ソングライターとして業界に認められている。
「Stories To Tell」の収録曲は以下の通り。
1. White Flag
2. How Long
3. Mine To Love
4. Heaven Help Me
5. Love Will Be Enough For Us
6. Seventeen
7. Missing You
8. Find Your Way Home
9. Stories To Tell
10. Warm Heart In A Cold World
11. One Of Us