歌手で女優のジェニファー・ハドソンは米国のテレビ番組「TODAY」のインタビューで、彼女が人生で直面した悲劇と挑戦を克服するのを助けたのは神に対する信仰だったと語った。
新しい自伝『I Got This: How I Changed My Ways and Lost What Weighed Me Down』を紹介するために同番組に出演したハドソンは、「自分の方向性がどう変わって、どうして重荷がなくなったのか分かったの」と述べた。彼女は「才能溢れる歌手」と言われることを重荷に感じていたため、功績が認められ始めた時は若干衝撃を受けたことを明かした。
彼女がレッドカーペットの上に姿を見せたことと言えば、人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」の第3期に出演した際がその初めだった。その後、グラミー賞とオスカー賞を受賞したことについて彼女は、「まさか自分が受賞できるなんて思ってなかったし、私にとって衝撃的なことだったわ。『アメリカンアイドル』のレッドカーペットから私の歌手人生が始まったんだけど、その時から既に60ポンド(約27キロ)も痩せちゃったわ。今はサイズが12よ。平均女性のサイズ。何言ってるのって感じかしら?ここでもう一度、イメージ、イメージ、イメージ。私にとって素晴らしく名誉なことなのよ。とにかく私は『アメリカンアイドル』出身だってこと」と語った。
また、ハドソンは2008年10月、義兄ウィリアム・バルフォアの手によって母親と兄および甥の命を奪われた事件についてもコメントした。バルフォアは第一級殺人の3つの訴因で告訴されており、来月公判を控えている。そこでハドソンは証言台に立つ予定だ。彼女は一連の悲劇について尋ねられた時、「確かな神からの思し召しなのよ。成長するようにっていうね。母はもういないけど、私たちに試練を与えてくれたのよ」と述べた。
ハドソンはオスカー賞受賞の際の挨拶で、神が自分に素晴らしい人生を与えてくれたと語っていたが、「TODAY」出演中にその意味について尋ねられた。
彼女は、「私は常に夢をもち続けてきたけど、こんなに大きなものになるとは思っていなかったわ。神が何をお与えになられるのか見ているの。これは祖母の口癖なのよ。祖母だったら常に『偉大なる神よ』って叫んでたと思うわ。私は世界を旅して神の不思議な力を目の当たりにするまで理解できなかったの。でも『おお、偉大なる神よ』って言えることを見つけたのよ」と答えた。
『I Got This: How I Changed My Ways and Lost What Weighed Me Down』は、ハドソンがシカゴの南部の教会にある聖歌隊で活動すると同時に、「アメリカン・アイドル」から劇的なダイエットを成功させて「ドリームガールズ」まで上り詰めた経緯を描いた自伝として、今月10日に発売された。