イエスのもとに人々が殺到している時、母マリヤとイエスの兄弟たちがイエスに会いにやってきたことが伝えられました。その時イエスは、自分を産んでくれた母や、30年近く一緒に暮らした兄弟ではなく、神の御言葉を聞いて行う人たちこそが、わたしの家族なのです、と答えられました。この一年、私たちが恵まれる秘訣がここにあります。
1.信仰を働かせる
ルカの福音書1章に、「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう」とあります。信仰を働かせるとは、信念の強さではなく、神が語られた御言葉は必ず実現すると信じ切ることです。聖書の約束は過去のものではなく、今も実現するとしっかりと信じ、自分のものとして受け止めていこうではありませんか。この一年、御言葉を一つでも多く心の中に蓄え、「魂の解放も病の癒やしでも、神の祝福が与えられるんだ」と告白し、聖書の御言葉通りになることを体験して参りましょう。信仰は信じた通りに事が起こりますし、働かせてみるべきものです。
2.恵みが溢れる人生を実体験する
ルカの福音書6章に、「与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。人々は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう」とあります。私の周りに、この数年不況で仕事が大変な赤字にもかかわらず、神に仕え、与えられた物の中から忠実にささげ物をし、人々に喜びをもって接している中で、大きなビジネスチャンスを掴んでいる方々が現れています。神の恵みは与えられてから始まるのではありません。既にキリストの命を大盤振る舞いで与えられているのですから、今度は私たちが人々に与える番です。その中で、祝福の流れを掴んで参りましょう。人を量る秤で自分も量り返してもらうのですから、秤を良くして人々に恵みを与える者となろうではありませんか。そして、周りの人々が私たちのためにも、押しつけ、揺すり入れ、豊かに祝福してくれ、神の恵みがどんどん相乗効果で広がっていくことを、信仰を実践することで体験して参りましょう。
3.常に祈りをささげる
ルカの福音書18章に、いつでも祈るべきであり、失望してはならないとあります。イエスは私たちに何度も祈ることを教えて下さいました。祈ることは力であり、神の御業が現されるからです。困った時の神頼みだけでは、いざという時に使えません。いつも祈っておくと、その中で祈りはパワーアップし、聖霊の力が働きます。私たちが祈ると、互いの罪も赦され、病める人も癒やされていきます。それは聖書の約束です。この一年、祝福や成長のある幸せな人生を底支えしていくために、人任せではなく、自分自身が信仰を具体的に実践し、働かせ、祈ってみることで、どれだけ聖書の約束通りのことが起こるかを皆で試してみたいのです。私たちは、神の御言葉を実践し、本当の神の家族となりたいのです。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。